【Wiki】CBD・カンナビノイド日英用語集:CBD/CBN/CBG/THC/Δ9、フルスペクトラム、COA、LOD/LOQ

TL;DR(要点)

  • CBD・ヘンプ業界でよく使う用語を、日本語・英語・意味の対訳でまとめた用語集です。
  • 成分名(CBD・CBN・CBG・THCなど)、製品の種類(フルスペクトラム・ブロードスペクトラム・アイソレート)、検査の用語(COA・LOD・LOQ・ND)、法令の用語(麻薬・指定薬物・残留限度値)の4つに分けています。
  • 法令上の扱いは変わることがあります。法令の用語は、出典の公的資料で最新の状態を確認してください。
  • 効能・効果の説明はしていません(用語の意味だけを扱います)。

1. 成分(カンナビノイド等)

日本語 英語 意味
カンナビノイド cannabinoid 大麻草に含まれる一群の化合物の総称。合成されたものを含めて呼ぶこともある
CBD(カンナビジオール) cannabidiol 大麻草に含まれるカンナビノイドの一つ。CBD製品の主成分
CBDA(カンナビジオール酸) cannabidiolic acid CBDの酸型。加熱などの脱炭酸でCBDになる
CBG(カンナビゲロール) cannabigerol カンナビノイドの一つ
CBN(カンナビノール) cannabinol カンナビノイドの一つ。日本では2026年6月1日から指定薬物(医療等の用途の手続きを除き製造・輸入・販売・所持・使用等が禁止)
CBC(カンナビクロメン) cannabichromene カンナビノイドの一つ
THC(テトラヒドロカンナビノール) tetrahydrocannabinol カンナビノイドの一つ。異性体が複数あり、ふつうはΔ9-THCを指す
Δ9-THC(デルタ9-THC) delta-9-tetrahydrocannabinol 日本で製品中の残留限度値が定められている成分
Δ9-THCA-A delta-9-tetrahydrocannabinolic acid A Δ9-THCの酸型。脱炭酸で容易にΔ9-THCになるため、麻薬とみなして規制される。残留限度値は「Δ9-THC+0.877×Δ9-THCA-A」で評価
Δ8-THC delta-8-tetrahydrocannabinol THCの異性体の一つ
HHC hexahydrocannabinol 半合成のカンナビノイドの一つ。指定状況は指定薬物一覧で確認
テルペン terpene 植物の香り成分の総称
脱炭酸 decarboxylation 酸型のカンナビノイド(CBDA・THCA等)が加熱などで中性型(CBD・THC等)に変わる反応

2. 製品の種類・原料

日本語 英語 意味
フルスペクトラム full spectrum 植物由来の複数の成分を残した抽出物。海外ではTHCを含むことが多い。日本ではΔ9-THCの残留限度値を超えることはできない
ブロードスペクトラム broad spectrum 複数の成分を残しつつ、THCを除去したとされる抽出物(除去の程度はCOAで確認)
アイソレート isolate 単一の成分(例: CBD)を高純度に精製したもの
ディスティレート distillate 蒸留で精製した抽出物
大麻草 cannabis plant(Cannabis sativa L.) 植物としての大麻
ヘンプ(産業用大麻) hemp / industrial hemp 繊維・種子などの産業用途の大麻草を指して使われる語。定義は国によって違う
麻(あさ) asa / hemp 日本で伝統的に使われる呼び名。大麻草の繊維などを指す

3. 検査の用語

日本語 英語 意味
COA(成分分析書・検査成績書) certificate of analysis 検査機関が発行する検査結果の書類。ロットごとに発行される。読み方は COA(成分分析書)の読み方
ロット(バッチ) lot / batch 同じ条件で製造された製品のまとまり。COAとの照合に使う番号
第三者検査 third-party testing 製造・販売者から独立した検査機関による検査
検出下限(LOD) limit of detection 成分が「ある」と検出できる最小の量
定量下限(LOQ) limit of quantitation 量を信頼できる精度で測れる最小の量
ND(不検出) not detected LOD未満という意味。ゼロではない
ppm parts per million 100万分の1。重量あたりでは 1ppm=1mg/kg=0.0001%
HPLC high-performance liquid chromatography 高速液体クロマトグラフィー。成分を分離する分析法
LC-MS/MS liquid chromatography–tandem mass spectrometry 液体クロマトグラフ-タンデム質量分析。微量成分の定量に使われる。厚生労働省のΔ9-THC分析法の例示で使われている
GC-MS gas chromatography–mass spectrometry ガスクロマトグラフ-質量分析
試験所認定(ISO/IEC 17025) laboratory accreditation (ISO/IEC 17025) 試験所の能力に関する国際規格に基づく認定。認定の範囲(対象の項目・分析法)も確認する

4. 法令・制度の用語

日本語 英語(参考訳) 意味
麻薬及び向精神薬取締法(麻向法) Narcotics and Psychotropics Control Act 2024年12月12日から大麻もこの法律の「麻薬」として規制されている
大麻草の栽培の規制に関する法律 Act on Regulation of Cannabis Plant Cultivation 旧・大麻取締法。2025年3月1日に改題・施行
残留限度値 residual limit 製品中のΔ9-THCについて定められた上限。油脂(常温で液体のもの)・粉末 10ppm/水溶液 0.10ppm/その他 1ppm
指定薬物 designated substance 医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき指定される物。医療等の用途以外の製造・輸入・販売・所持・使用等が禁止
医薬品医療機器等法(薬機法) Pharmaceuticals and Medical Devices Act 医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、指定薬物などを定める法律。健康食品等の効能表示の規制にも関わる
景品表示法 Act against Unjustifiable Premiums and Misleading Representations 不当な表示の禁止。2023年10月1日からステルスマーケティングも対象

出典

知識ベース(Wiki)シリーズ


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最終更新: 2026-10-04 / 監修: CBD部編集部

NDを完全なゼロだと思い込んでる人、仕事で受けてても本当に多いんですよね。

(不検出≠ゼロ)ですし、分析法によってLODもLOQも全然違うので、まずそこを見るのが共通認識になってほしいところです。数値の単位すら見ずにNDの文字だけ見て安心してるケースをしょっちゅう見かけます。

ブロードスペクトラムの定義がメーカーによってバラバラなの、本当に現場泣かせなんですよね。

以前、営業さんが「うちはブロードだから完全ゼロです!」って持ってきた商品のCOAを見たら普通に数値が出てて、そのまま突き返したことがあります。店頭でスタッフがお客さんに適当な説明をしてクレームになるのが一番怖いので、こういう基準がカチッと共有されるのは助かります。